![]() |
|||||||
| |
|||||||
『Treasure English Series』(以下トレジャー)は、中高一貫校用に開発された新しい英語教科書です。(プログレス21と同じく文部科学省の検定を受けていないため、現時点では正確には副教材という位置づけになっています。) 中高一貫英語教育研究会が編集し、受験界を大きくリードしていることで有名なZ会が出版するこのテキストは、高度な文法力と豊富な語彙力をベースにして、構文力と長文読解力を養成することを目指して構成されています。同時にヒアリングCDを使用することによって音声面の教育にも対応しています。さらにテキストに準拠したワークブックで理解の定着を確実なものにするよう配慮されています。 初版が出版されてからまだ数年の歴史にもかかわらず、採用校が大幅に増えています。このことからも、このテキストがいかに優れた教材であるかがわかります。ページ数も検定教科書の2倍以上あります。さらに、内容がきわめて高度であるために、しっかりとした学習方法で予習に取り組み、授業を受け、復習を徹底させていかないと、容易に消化不良を起こしてしまい、「英語アレルギー」になりかねないのも事実です。 それでは、この『トレジャー』をどのように使いこなせば、将来の難関大学の入試を突破できるハイレベルな英語力が身につくのでしょうか。 『トレジャー』がどのような特長を備えたテキストなのでしょう。『トレジャー』の全シリーズから、主として中学の3年間に扱うGRADE1 からGRADE3までの内容を見てみることにしましょう。 GRADE 1 の構成(22レッスン。1レッスンの最大単語数150) GRADE 2 の構成(15レッスン。1レッスンの最大単語数700) GRADE 3 の構成(15レッスン。1レッスンの最大単語数1000) 各レッスンごとに学習する文法事項を盛り込んだストーリーがあり、新出の単語・熟語や文法事項の解説が続き、オーラルやリスニングの練習の後に内容理解のための練習問題が与えられている点では、一般の文部科学省検定済教科書と大きな違いはありません。本文・文法・オーラル・リスニング・読解問題・熟語など、といった展開で、ストーリーが長く内容が高度である印象はあるものの、全体的な構成としてはスタンダードなものと考えてよいでしょう。 それでは、『トレジャー』が優れたテキストであると認められる点はどこにあるのでしょうか。一つには「読む絶対量」「単語数」の大きな違いが挙げられます。検定教科書で学ぶ総単語数は約1,300語ですが、『トレジャー』では約3,300語にもなります。さらに高校で扱うGRADE4とGRADE5を含めると総計で約6,300語にも上ります。検定教科書で学習した場合は約2,700語程度にしかすぎません。この圧倒的な語彙数の差は大学入試の長文読解問題に大きな影響を与えることは間違いありません。単語数の違いは英語力の差になって表れます。 『トレジャー』が優れているもう一つの点は、文法事項の詳細で様々な工夫が凝らされている解説にあります。例文にはすべて日本語訳をつけ、類似表現も豊富に紹介して、家庭での自学自習の手助けとなっています。上に示したGRADE1からGRADE3の中には、過去完了、関係副詞、関係代名詞の非制限用法、話法の転換、分詞構文、部分否定、仮定法、強調構文、動名詞の慣用表現など、中学の学習指導要領の範囲を超えた項目も含まれています。このような、従来、高校の後期に廻されがちだった分野も早い時期から学ぶことが出来ます。 どこの一貫校でも、実際の授業は相当なスピードで進められることでしょう。遅れずについて行くためには、家庭での予習・復習が欠かせません。このようにハイレベルなテキストを十分に使いこなすには、指導する教師の力量に大きく左右されます。出版されてからの歴史が浅い分だけ、指導する教師の側にしっかりとした教授法が確立されていないことも原因のひとつと思われます。文法説明に思いのほか時間が取られ、リスニングの時間を短縮したり、本文や読解問題は省略されたり、他の優しい副読本に置き換えられたりしている学校が多いようですので、効率的な家庭での勉強方法をご紹介します。
|
|||||||
|
鉄人会NEXT TEL:03-3981-2337 FAX:03-3984-5627 |
|||||||